アトピー治療に漢方を取り入れるメリットとその選び方などをご紹介

アトピー治療に漢方を取り入れるメリットとその選び方などをご紹介

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アトピーを改善させるためには、外用薬のみの治療では治癒させることは難しく、根本から治すことが求められます。そのためには体質改善が必要で、刺激に敏感なアトピー患者には漢方を使った治療がおすすめです。

  • アトピーの原因・症状を漢方の観点から知る

  • アトピーの原因・症状を漢方の観点から知る
  • アトピーとは、アレルギー反応が皮膚の炎症として起こる過敏症の一種で、ギリシャ語の「アトポス」という言葉が由来となっており、「特定されていない・奇妙な」という意味があります。

    発症する原因としては、日本皮膚科学会のガイドラインによると、表皮や特に角質層の異常から慢性的に引き起こされるアレルギー反応であり、異常を引き起こすとされるのが皮膚の乾燥による肌バリア機能の異常だとされています。

    アレルギー反応は、体内に侵入した細菌によるもの、遺伝、食生活、環境など、人によってそれぞれ違っています。

    症状としては、湿疹のように全身に及ぶことも多く、その種類は湿潤型と乾燥型があります。湿潤型は特に児童期に多く、主に首回りやひざ・ひじなどの裏側に多く発症します。乾燥型は思春期以降に多く、主に頭皮、顔、肩、腕、内腿などに多く発症します。

    日本皮膚科学会の診断基準としては、
    ①痒みがある
    ②症状と範囲が特徴的である
    ③慢性化・反復化している

    という3点を満たす症状としています。

    一方、漢方の観点からアトピーの原因を見た場合、その要素は3つあるとしています。

    漢方では、自然の現象を長期観察により5つの事象に分類して考えてきました。それが「陰陽五行説」と言います。人体または病気においてもこの陰陽五行説に当てはめて考えれています。

    皮膚においては、「内臓の鏡」とも言われ、内臓に何らかの症状が起こるとそれが皮膚の疾患として現れることが多いため、このように言われています。

    漢方では、アトピーの原因は陰陽五行説の「肝」・「心」・「脾」・「肺」・「腎」でいう、「脾」・「肺」・「腎」が関係していると考えられています。

    「肺」:漢方の理論では、アトピーの原因でまず最初に考えるのがこの肺です。漢方では、皮膚は呼吸していると考えれているため、肺系統に属しています。

    正常であれば、外気に含まれるウイルスなどが肺に侵入してもバリア機能が防いでいますが、バリア機能が崩れると風邪を引いたり肌荒れを起こしたりします。


    「脾」:漢方では、脾は肺に栄養を与える場所と考えられており、気や血の素となる栄養を得るための胃腸の働きを表しています。そのため、食生活の乱れやストレスにより消化機能が低下すると、便秘や肌トラブルを引き起こします。


    「腎」:漢方では、腎は体内の水分調節やホルモンバランスの調節などを司る場所と考えらえています。水分調節が崩れると肌の乾燥やむくみの原因になります。

    また、腎機能が低下すると免疫力が低下するため、アレルギー反応を引き起こしやすくなります。


    これが医学面で一般的とされるアトピーの原因と症状です。
  • アトピーに効果的な漢方の選び方

  • アトピーは皮膚にアレルギー反応が生じる疾患であるため、塗り薬を付けても根本的な改善にはなりません。

    ケースによっては、塗り薬にも過敏に反応してしまい、症状を悪化させてしまう可能性もあります。
    根本から治すためには、漢方を取り入れて肺・脾・腎が正常に働くようにしていくことで、体質を改善させて免疫力を高めることが重要です。

    漢方では、「皮膚にできる疾患のは、体内に溜まった老廃物や毒素が原因」という考え方のもとで薬を選んでいきます。さらに、既にアトピーの症状が表れている場合には、炎症を抑える治療も同時に行っていきます。

    慢性的に起こる症状は、季節や年齢、生活環境によって炎症の度合いやアレルギー体質がj変わってくるため、その時の状況に応じて漢方薬を考えていく必要があります。

    初診の際には症状が軽度であったとしても、乾燥する季節になったことで、症状が悪化することも多々あるからです。

    漢方薬は、それぞれ違った作用や効能を持つ生薬を、患者それぞれの「証」を参考にして選んで調合していきます。

    また、速効性のある医薬品とは異なるため時間を掛かりますが、その分副作用が出ることがほとんど無く、患者さんに合った改善効果を得ることができます。

    証とは、患者さんの自覚症状、体質、体調、外見、などを漢方における様々な観点からまとめた「ものさし」をいいます。これが漢方薬を選ぶうえでの基準となり、とても大切なものです。
    証を見ることでその人にどの漢方が効果的で、どの漢方が避ける必要があるかなどが一目瞭然となっています。

    漢方では、アトピーなどの慢性疾患においては、「気・血・水」という人体の働きを正常に保つための三要素が治療をしていくうえでの基礎となっています。

    「気」とは、生命を維持しようとするための活力を指します。形として存在していないため目には見えませんが、しっかりと働いているという意味で、体内では消化吸収機能や神経機能などのことです。

    「血」とは、血液やホルモンなどの体内を巡る液を指します。血の働きから気や水の機能を微調整することで、安定した生命状態を保ちます。

    「水」とは、体内の水分やリンパ液などを指します。リンパやリンパ球を含む免疫機能全般を司っています。
  • 症状別で最適な漢方の特徴・効果

  • アトピーには年齢や環境などによって症状に違いがあります。そのため、漢方を選ぶ際には症状や年齢に応じて最適なものを選ぶ必要があります。


    <症状別による漢方の選び方>

    ①乾燥型・痒みがある

    当帰飲子(とうきいんし)とによる漢方薬治療がおすすめです。この漢方は、皮膚に潤いを与えて痒みを鎮める効果を持っています。従って、ジュクジュクしていない乾燥型の症状に適しています。
    向いている人は、冷え性で血色が良くない方、体力があまりない方、高齢者などです。


    ②湿潤型・強い痒みがある

    消風散(しょうふうさん)とによる漢方薬治療がおすすめです。この漢方は、分泌物を伴う痒みの効果的で、皮膚の痒みを発散させ分泌物を抑えます。さらに使い続けることで、その体質を改善させる効果もあります。

    向いている人は、一般的な体力を持った方、患部に熱を持っており強い痒みを伴っている方、患部がジュクジュクしている方に適しています。


    ③赤みを伴い化膿している
    十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)による漢方薬治療がおすすめです。皮膚の赤みや痒みを発散させて腫れや化膿を抑えます。使い続けることで、体質改善にも効果的です。

    向いている人は、一般的な体力を持った方です。


    ④強い乾燥型・色つやが悪い大人のアトピー

    温清飲(うんせいいん)による漢方薬治療がおすすめです。血液循環を良くする効果があるため、肌バリア機能の低下で皮膚が黒っぽくなってしまった場合に血色を改善します。ホルモンバランスを整える効果もあります。

    向いている人は、皮膚が黒っぽい方、女性の方などに適しています。


    ⑤温まると痒みが起こる

    黄連解毒湯(おうれんげどくとう)による漢方薬治療がおすすめです。
    この漢方には、体のほてりを取る効果があり、機能の亢進を抑えます。主に高血圧による症状を抑えるのに利用されますが、体のほてりから痒みが起こるアトピーにも効果を発揮します。

    向いている人は、体力のある方、のぼせ・ほてりがある方、高血圧の方などです。
    漢方薬によって効果・効能の強さが違うため、選ぶ際には証を基に最適なレベルで選ぶことが大切です。
  • 漢方を選ぶメリット・デメリットと改善策

  • 漢方薬を用いてアトピー治療を行う場合、そのメリットは一体どこにあるのでしょう?

    漢方薬治療で得られるメリットとしては、
    ①体質改善が行える
    ②副作用が少ない
    ③刺激の強い外用薬の回数を減らせる
    ④肌質も改善できる、などがあります。


    ①体質改善が行える:患者さんそれぞれの証に基づいて漢方を選んでいくため、自覚症状を改善すると共に肺・脾・水を正常な状態に戻すことができます。

    体の巡りが良くなり、新陳代謝が回復することで免疫力がアップし、あらゆる刺激から守る力を持つことができるので体質も徐々に改善していきます。


    ②副作用が少ない:生薬を組み合わせて作る漢方は、継続して服用することで、徐々に効果を得ることができるものです。
    そのため、副作用がほとんど出ることがなく安心して服用することができます。


    ③併用により外用薬の回数を減らせる

    漢方薬は医薬品との併用も可能で、症状によってはステロイドなどの外用薬と併用することで炎症を効果的に抑えることができ、外用薬単品での使用時よりも塗布回数を減らすことが可能です。


    ④肌質も改善できる

    新陳代謝が良くなり、身体の巡りが良くなると皮膚にも水分が供給されてきます。すると、肌の乾燥が改善されみずみずしい肌質に生まれ変わることができます。

    漢方薬でのアトピー治療にはメリットだけではなく、少なからずデメリットもあります。
    それは、
    ①即効性が無い
    ②長期的での治療が必要
    ③漢方が合わないと副作用が出ることがある
    ④保険適用外の場合がある
    などです。


    ①即効性が無い:漢方や原料が生薬であるため、医薬品のような即効性がありません。そのため、服用すればすぐに症状が改善するわけではありません。
    従って、漢方薬での治療を行う際にはそのことも考慮する必要があります。


    ②長期的治療が必要:緩やかに効いていく漢方では、効果を実感できるようになるまでに多少の時間が必要です。そのため、長期的スパンでの治療となることを考慮して漢方使用することが大切です。


    ③漢方が合わないと副作用が出ることがある:患者さんそれぞれの証に基づいて漢方を選ばないと、体質に合わずに効果が得られなかったり、場合によってはめまい・吐き気などの副作用が起こることもあります。


    ④保険適用外の場合がある:医療機関で処方してもらう場合、高額な費用が掛かることがあるので、保険の範囲内か一度確認してみると良いでしょう。
  • 日常生活からアトピーを改善するには

  • アトピーを発症する原因は、遺伝的要素の場合は年齢や環境を問わずに発症する可能性があります。しかしながら、近年発症する患者の多くはそれ以外の要素がほとんどです。

    大人になってからアトピーを発症した場合、それは生活習慣の乱れやストレス、偏った食生活などが引き金になっているケースが多いです。

    例えば、睡眠が十分に取れていないと1日の疲れを取ることができず、体の機能が回復しません。人間の体は睡眠時にその日に使った体力や機能を回復させています。

    従って、体力を回復するには十分な睡眠時間が必要なのです。体の機能が回復すると、肌機能も回復するため角質層の保水力も保たれ、肌の乾燥を防ぐことができるのです。

    また、肌を健康に保つためにはしっかりと栄養を取ることも大切です。暴飲暴食や偏った食事を続けていると、肌に必要な栄養が補えないため乾燥してしまいます。

    脂っこい食事やお酒の飲み過ぎは避け、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。おすすめなのは、漢方と食材を組み合わせた薬膳を食事に取り入れることです。

    ストレスは自律神経を乱れさせ、体内のめぐりを崩してしまいます。自律神経が乱れると新陳代謝が悪くなるため、血や水の機能が低下します。すると体内に老廃物や毒素が充満してしまい、それが原因となってあれぎー症状を引き起こしてしまいます。

    社会人になると、仕事や対人関係で悩むことも多くなりますが、それを自分の中に溜めこむことは体にも肌にも良くありません。悩み事がある場合には周囲の人に相談したり、落ち込み気味だと感じた場合には上手くストレス発散をして、何事も前向きに考えるように心がけましょう。

    その他には、生活している環境が影響を及ぼしていることもあります。
    例えば、部屋の中を不潔にしていることでハウスダストが増え、それが原因でアレルギー症状を引き起こすこともあります。部屋を清潔にして保つことで症状が改善されることも多くあります。

    アトピーを発症するのは、体質よりも生活習慣や環境が影響している場合が多いので、一度自分の生活を見直してみると良いでしょう。
  • アトピー治療に漢方を選ぶことのまとめ

  • アトピーは、アレルギー反応が皮膚の角質で起こる過敏症の一種であり、日本皮膚科学会の診断基準では、痒みがある・分布が特徴的である・慢性化している、という3つの要素を満たす症状としています。

    医学の面における主な発症原因は、細菌によるもの、遺伝によるもの、食べ物によるもの、生活習慣によるものなどとしています。

    一方、漢方の観点では医学面とは少々違いがあります。漢方では陰陽五行説に基づく考え方をします。
    人間の体は、肝・心・脾・肺・腎から成り立っており、そのうち脾・肺・腎の機能が崩れることで発症するとしています。

    肺は皮膚を司る部位とされ、肺機能が低下すると皮膚に影響が出るとしています。
    脾は栄養を取りこむ消化機能部分とされ、この機能が低下すると十分な皮膚に十分な栄養がいかなくなり、肌のバリア機能が低下するとしています。

    腎は免疫機能を司る部分とされ、体内の水分調節やホルモンバランスの調節など、重要な役割を担っています。腎機能が低下すると、体内の巡りが悪くなり毒素が溜まってしまいます。
    これにより肌機能が低下したり、免疫機能が低下するとしています。

    漢方では、この3つの機能を正常に保つことで、アトピーを改善できるとしています。そのためには、人それぞれに異なる症状や体質、体調などをまとめた「証」と呼ばれる漢方のものさしを利用します。証を見ることで、その人にどの漢方が効果的で、どの漢方が避けなければならないかなどが、一目瞭然となっています。

    漢方による治療は、症状をすぐに改善させるのではなく、時間を掛けてゆっくりと体質を改善させていく方法になります。そのため、アトピーの症状によって漢方を選んでいきます。

    例えば、乾燥型の方には当帰飲子、湿潤型の方には消風散、赤み・化膿がある方には十味敗毒湯、暑くなると痒みが出る方には黄連解毒湯などがおすすめです。

    漢方治療共に日常生活を見直すことで、その症状を軽減させることも可能です。例えば、睡眠を十分に取り栄養バランスの良い食事、お酒やタバコを止める、ストレスを溜めない、などに心掛けることで体内環境と整えられるため免疫力がアップします。
アトピー治療に漢方を取り入れるメリットとその選び方などをご紹介
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