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絨毯にカビ?カーペットやラグ、マットについたカビの除去&予防法
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部屋に敷いた絨毯がカビくさい、剥がせないカーペットに黒い点々ができて気になる、ラグやマットのカビって洗濯で落ちるのかな、子供がいるのでジョイントマットやコルクマットのカビ取りも安全な方法を選びたい、などカビの悩みを抱えていませんか?カーペットが洗濯できる場合のカビ取り方法と、重たい棚などが上にあり剥がせない場合のカビ取り方法をそれぞれご紹介しますね。

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目次
- ・カーペットなどについたカビを落とす方法
- ・カーペットなどのカビ・菌を予防する方法
- ・カーペットの普段のお手入れについて
- ・ラグの普段のお手入れについて
- ・カーペットなどの敷物にはこんなにカビ・菌でいっぱい
- ・カーペットのどこにカビ・菌ができやすいのか?
- ・カーペットなどにカビ・菌ができてしまう理由
- ・まとめ
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最近の絨毯(じゅうたん)やカーペットは、さまざまな色や種類があり、見ているだけでも楽しくなります。インテリアの一部として楽しむだけでなく、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、防音や安全面からコルクマットやジョイントマットを使っているということも耳にします。
このように、絨毯やカーペットは床を傷から保護し、底冷えを和らげ、騒音を吸収させ、安全対策にもなるものです。
ただ、これら敷物のケアはどうしても手間がかかります。特に梅雨から秋にかけて、かなり苦労したことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、その中でも厄介な「カビ」についてお話を進めます。
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カーペットなどについたカビを落とす方法
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カビを見つけたら、すぐに除去しましょう。カビはカーペット全体にあっという間に繁殖します。もしも、そのままの状態で絨毯を押し入れなどにしまうと、カビがカーペット以外にも広がってしまうほどです。
まず、この方法を試す前に、必ず素材を確認しましょう。素材が毛や絹、それらの混紡のものは、クリーニング業者に依頼・相談することをおすすめします。
そして、カビの黒い斑点があまりにも広い範囲にわたる場合、クリーニング業者にお願いするか、買い替えも検討したほうがよいでしょう。
では、カビを落とす方法を説明します。
この方法はカーペットだけでなく、ラグも同じです。
まず、「除菌」をします。
用意するものは、消毒用エタノール、ペーパータオル、乾いた布です。
カビを見つけたら、焦って水拭きや、逆に乾拭きをしてしまっても、カビの胞子をまき散らすだけで取り除くことはできません。また、掃除機をかけても取り除くことはできません。
いちばんおすすめする方法は、ペーパータオルなど使い捨てのものに、消毒用エタノールをしみ込ませて押さえるように拭くことです。そのまま、15分ほど時間をおきます。最後に乾いた布でこすりとります。
この除菌の作業のとき、必ず注意していただきたいのは、火の気のあるところではやらないことです。また、換気にも気をつけましょう。
次に行うのが、漂白です。消毒用エタノールはカビを殺菌することは出来ますが、漂白はできません。そのため、カビの黒い斑点の色が残ることがあります。
用意するものは、台所用のラップ、キッチンペーパー、ブラシ、ぞうきん、ゴム手袋、酵素系漂白剤です。窓を開け、風通しを良くしておきましょう。
カビの色を落とすには、40~50℃のお湯に色落ちしにくい粉末の酸素系漂白剤(弱アルカリ性)を表示どおりに溶かして、「漂白剤溶液」を作ります。
この漂白剤溶液に適当な大きさに切ったキッチンペーパーなどをひたします。このキッチンペーパーをカビの色が気になるところにつけていきます。その後、乾かないようにラップを貼り付けて、30分ほど放置します。
30分経ったらラップとキッチンペーパーを剥がし、縦、横、斜めといろいろな方向からブラシを掛けます。その後、水にひたして、かたくしぼったぞうきんで拭き取ります。絨毯に漂白剤が残ってしまうと、色落ちの原因になることがあります。
最後に、ドライヤーなどを使って、しっかり乾燥させましょう。
掃除後にカーペットをしまう場合には、消毒用アルコール、粉末の酸素系漂白剤のどちらを使用しても、しっかりと乾かしてからしまうことが、カビを発生させないためにはとても大切です。天日干しをしたり、ドライヤーや扇風機を使ったりして念入りに乾かしましょう。
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ラグくらいの大きさで、洗える素材の場合
洗えるくらいの大きさのラグなどは、自宅で洗える素材であれば、先ほどの説明した手順で「漂白」した後、かたくしぼったぞうきんで拭き取ってから、洗濯機で洗いましょう。
洗った後は、よく乾燥させることも忘れないでください。ジョイントマット、コルクマットの場合
ここでは、コルクマット、ジョイントマットについたカビの落とし方について説明します。
まず、コルクマットとジョイントマットの違いですが、表面にコルクが使われているかどうかだけです。ジョイントマットの製品の1つがコルクマット、という位置づけになります。
そして、ジョイントマットそのものにカビが発生するケースは、カーペットやラグと比べると、はるかに少ないです。
ジョイントマットの下のフローリングの板にできたカビが、マットの裏面に付着していること、もしくは、ジョイントマット同士をつなぐ部分にカビが付着してしまうことがあるそうです。
ジョイントマットの場合は、「除菌」をしましょう。裏面だけでなく、マット同士をつなぐジョイント部分を重点的におこなってください。
もしも、黒い斑点が残ってしまっていたら、「漂白」もしましょう。ただし、小さなお子さんがいらっしゃる場合は、「漂白」をするよりも、買い替えを検討したほうが良いでしょう。珪藻土マットの場合
近年、お手入れが簡単で使い心地が良いと人気の、珪藻土(けいそうど)マット。珪藻土とは、植物性プランクトン「珪藻」が長い年月にわたって海底や湖底に蓄積して化石化したものです。珪藻土そのものに調湿機能があるので、カビが生えにくいと言われています。
しかし、実際には「カビが生えた」という経験がある方もいらっしゃるようです。
珪藻土マットにカビが生えた場合、先にお伝えした方法とは少し違ってきます。
まず、漂白剤が使えるかどうかを確認します。購入したメーカーのサイトを確認するか、問い合わせてみましょう。ちなみに、特に人気のあるバスマット「soli」は、漂白剤が使えるようです。
用意するものは、漂白剤とゴム手袋だけです。
カビが生えているところに、お風呂用の漂白剤を吹きかけます。吹きかけたら、長い間そのままにせず、1分以内に洗い流してください。
その後、風通しの良いところに天日干しをして、よく乾かしましょう。乾燥したように見えても、内部に水分を含んでいることがあるので注意が必要です。
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カーペットなどのカビ・菌を予防する方法
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カビは一度発生してしまうと、完全に取り除くのが難しいと言われています。そのため、何よりもカビが生えないような環境にすることが大切です。
畳の上にカーペットやラグを敷くのは、可能な限り避けた方がよいでしょう。畳の上にフタをした状態となり、通気が悪くなった畳に湿気が溜まり、畳、敷物の両方がカビやダニの大繁殖地帯となる恐れがあります。
また、普段の掃除は掃除機掛けをしましょう。取れにくい髪の毛などは粘着ローラーを使いうのがオススメです。
現実的にとても難しいのですが、できれば、カーペットの上に「じかにものを置かない」ように心がけましょう。じかに置いてある場合は、すのこを利用してその上に置く、などの対策を取るのが良いでしょう。
そして3~4年に1度はクリーニング業者など、プロにお願いするようにしましょう。普段から気をつけて掃除をしていても、見えない汚れや繊維の奥にある汚れはどうしてもたまるもの。これらに対しては、プロにお願いするのがいちばんです。
その他に、毎日のお手入れで気をつけたいこととして、次のような方法があります。
1)湿気をためない
まず、絨毯やカーペットなどの敷物を長持ちさせるには、家全体の風通しをよくすることが大切です。天気の良い日は窓を開けて、できるだけたくさんの風を部屋に通しましょう。
「カーペットの上に家具などを置いちゃって干したりできない…」という方もがっかりしないでください。大切なのは、部屋に湿気がこもらないようにすることです。
もしも、普段から日当たりがあまり良くなくて、常に湿気が気になるお部屋の場合は、雨の日に外出する際に除湿機のタイマーを使うことも効果的です。
2)掃除機は優しくかける
絨毯に絡まったホコリを、掃除機を上から押さえつけて強引に吸い込ませようとしたり、叩いたりすると、汚れがかえって取れにくくなります。また、カーペットそのものも痛めてしまいます。
毛を起こすようにしながら、逆目に掃除機をかけると、ホコリを吸い込みやすくなります。
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カーペットの普段のお手入れについて
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カーペットや絨毯は一度敷いてしまうと、なかなか裏面の風通しを良くすることは難しくなります。上に家具などを乗せてしまうと、それらを移動しないと絨毯を剥がせないからです。
そのような状態が長く続いている場合、絨毯・カーペットの裏側にカビができてしまう可能性があります。
絨毯・カーペットには、実は洗濯機などで丸洗いできるものもあります。その前に、必ず確認をしてほしいことが2つあります。
1)洗濯表示を確認する
カーペットや絨毯に、「洗濯機洗い可」の表記があるかチェックしましょう。水洗いできない製品を無理に洗濯すると、色落ちや変形の原因になってしまいます。
また、洗濯機ではなく手洗いをしなければいけないタイプのカーペットや絨毯もあります。その場合はお風呂で踏み洗いをしましょう。
ホットカーペットなどは、水洗いできないことが多いので、その場合は専門のクリーニング業者に確認しましょう。
2)絨毯・カーペットの大きさを確認する
洗いたいカーペットや絨毯が、「自宅の洗濯機に入る」程度の大きさであるかどうかもチェックしましょう。洗濯機が使える場合の洗い方
まず、汚れた部分が外側になるようにして、洗濯ネットの大きさに合わせながら屏風のようにたたんでいきます。このようにたたむことで、カーペット全体をしっかりと洗うことができるのです。
そして、屏風のようにたたんだカーペットをさらにくるくると丸めます。このとき、必ず洗濯ネットに入れるようにしましょう。
こうすることで、カーペットの生地を痛めることなく洗濯でき、洗濯の途中でカーペットの重さのために、止まってしまうのを防ぐことができるのです。
その次に、洗濯機のメニューを「大物洗コース」や「毛布コース」を選んで、洗濯を始めます。洗剤はいつも使っているもので問題ありません。
洗濯が終わったら、風通しの良い日陰で干します、この時、完全に乾いてから取り込みましょう。半乾きのままでは、再び絨毯・カーペットにカビが生える可能性があります。サイズが大きすぎて洗濯機が使えない場合の洗い方
まず、浴槽に絨毯やカーペットを入れ、しっかりと浸かる程度までお湯をためましょう。お湯の温度は40度くらいがおすすめです。
お湯がたまったら、浴槽の中に洗剤を入れて溶かします。この状態で、1~2時間程度つけ置きします。
粉末、液体など、洗剤の種類によって使う量が変わります。必ず記載されている使用量を確認し、それを目安にしてください。洗剤を入れたら、1〜2時間ほどつけ置きをします。
その後、浴槽の中で踏み洗いをします。内側の汚れも落ちるように、カーペットを何度か裏返しながら、しっかりと洗います。
踏み洗いをするときは、必ず壁や手すりなどに捕まって行いましょう。滑ったり転んだりしないように、十分気をつけて行いましょう。
しっかりと踏み洗いができたら、浴槽のお湯を一度抜きましょう。そして、踏み洗いをしながらもう一度浴槽にお湯をためます。
これを2~3回繰り返して、すすぎ洗いをします。すすぎ残しがあると匂いの原因になるので、しっかりと洗い流しましょう。
すすぎ洗いができたら、水切りをします。水を含んだ状態の絨毯・カーペットは非常に重いです。絨毯・カーペットをよく踏んで、できるだけ水を絞ってから、浴槽の縁にかけて、水を切ります。
この時、無理に水を切ろうとせず、自然に水を切りましょう。
ベランダに移動して干すのは、水が切れて軽くなってからにします。
物干し竿を2本使うと、風が通りやすくなって早く乾きます。干し方ですが、2本を平行にわたして、横から見たときに絨毯・カーペットがM字型になるようにします。丸洗いができない場合
取り外すことができない絨毯・カーペットはどうしたら良いのかとお悩みではないでしょうか。その場合におすすめなのが重曹です。丸洗いできないホットカーペットも、重曹でお掃除が可能です。
一番手軽なのは、掃除機をかける前に重曹をふりかける方法です。
絨毯・カーペット全体に、重曹をふりかけます。使う量は絨毯・カーペットの大きさに合わせて調整してみてください。
その後、ゴム手袋をはめた手でカーペット全体をこすります。その後、1時間ほどそのまま待ってから、掃除機をかけるだけで終わるのです。
これなら、簡単にできそうではありませんか?
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ラグの普段のお手入れについて
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ラグは、普段のお手入れがやりやすくなるよう、丸洗いできるものを選ぶと無難です。
お洗濯をする場合には、まず、掃除機をかけるかベランダなどに出して、ホコリやゴミを落としておきましょう。
その後、縦長に1/3~1/4にたたみ、ドラムの内側に沿うように洗濯機に入れ、たっぷりの水またはぬるま湯で洗濯機の「弱」でゆっくり洗います。
数回すすいだあと、偏りのないように整えてから脱水します。
脱水後は、2本の物干し竿を使って、横から見たときに絨毯・カーペットがM字型になるように干します。日に当たる面をできるだけ多くして干すようにしましょう。
天日干しでしっかり乾燥させた後は、よく叩いてから使用するのがおすすめです。
洗濯ができない素材であれば、裏返したり、下に椅子を入れて持ち上げたりして、裏側にも風を通すのがコツです。風を通すことでホコリが取れやすくなり、カビが育ちにくくなるので、ぜひやってみましょう。マットの掃除
マットも丸洗いできるものを選ぶのがおすすめです。
自宅で洗えることを売りにしている商品もあるので、ぜひお近くのホームセンターや、通信販売のサイトなどを探してみてください。ジョイントマット、コルクマットの普段のお手入れ
ジョイントマットには種類がありますが、いちばん代表的なのはEVA樹脂素材のものです。コルクマットは、表面にコルクが使用されているものを指し、本体はEVA樹脂素材のものであることがほとんどです。
ジョイントマットも、ときどきしっかりと掃除をする必要があります。他の絨毯やラグと比べると簡単なので、2~3ヶ月に一度のペースでやるのがおすすめです。
まず、重曹を使ってスプレーを作ります。空のスプレーボトルに、重曹を小さじ1、ぬるま湯を100ml入れます。
重曹がダマにならないよう、ボトルをしっかりと振って溶かしてください。ジョイントマットの枚数が多い場合は、この2つの割合を変えずに量を増やして作りましょう。
スプレーができたら、ゴム手袋をはめてジョイントマットを1つ1つばらします。
そして、ジョイントマットの表と裏、両方にスプレーを吹きかけます。つなぎ目にとても汚れが溜まりやすいので、スプレーをしておきましょう。
いらなくなったタオルや雑巾を用意し、水に濡らして軽く絞ります。そのタオルでスプレーしたところの汚れを落とします。
枚数が多いと面倒に感じるかもしれませんが、表と裏、丁寧に拭いて汚れを落としましょう。珪藻土マットの普段のお手入れ
珪藻土マットの場合、基本的には風通しの良いところで乾燥させます。天日干しにするか、日陰干しにするかは商品によって異なるので、確認しておきましょう。
そして、それ以外にも、大切なポイントが3つあります。1、脱衣所の換気を定期的におこなう
マットを使っている脱衣所に湿気がこもりやすいと、マットが常に水分を含んだ状態になってしまいます。
窓があれば開けて、風通しを良くしましょう。窓がない場合は換気扇を回すなどして、空気を循環させましょう。2、使った後は立てかけておく
珪藻土マットと床が接している部分は、やはり湿気がこもりやすくなっています。使った後、珪藻土マットは立てかけて、マットの両面から水分を放出させるようにしましょう。
ただし、壁に立てかけておくとすべって割れることもあるそうです。珪藻土マットを立てかけておくスタンドなどを活用しましょう。3、石鹸などを使って洗わない
意外かもしれませんが、珪藻土マットは、石鹸や洗剤を使って洗ってはいけません。珪藻土の細孔に詰まってしまい、カビが発生する原因となるからです。
「使い始めと比べて汚れてきたかも」と感じたら、320番から400番くらいの、目の細かいサンドペーパーで表面を薄く削りましょう。
汚れが取れるだけでなく、吸水力も復活します。削ると細かい粉が出るので、外でやると良いでしょう。
削った後は、珪藻土マットの表面を乾いた布で軽く拭き取りましょう。
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カーペットなどの敷物にはこんなにカビ・菌でいっぱい
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カビ・菌の種類
まず、カビについて基本的な知識をお伝えします。
そもそも、日本の気候は、カビにとって非常に育ちやすい環境です。そのため、昔からカビの影響を受け、味噌や酒など、カビをうまく利用する知恵を生み出していました。
その一方で、良くない面もあります。食べ物や部屋にカビがつくだけでなく、病気の原因にもなったり、カビが作り出す毒で中毒を起こしたりします。
カビには、人間にとってありがたいカビと、害をもたらすカビがいるのです。
カビは、微生物の一つです。空気中にあるカビの胞子が食物や布などに落ちると、水と栄養分を吸収しながら育ちます。つまり、水分と栄養分があるかぎり育ち続けるのです。
そして、私たちが「あ!カビだ!」と目で見て分かるのは、カビが成熟している証拠と言えます。実は、胞子を作る前の成熟していないカビのほとんどは、白く見えます。
カビが黒や青などの色に見えるのは、胞子の色。つまり、カビを発見したときには、既に新たなカビの胞子ができていて、空気中に飛び散っている可能性が高いのです。
現在では、10万種類もあると言われているカビですが、家の中で見つかる代表的なカビは3つです。それぞれの特徴を見てみましょう。1)クロカビ
湿気が多い場所に生えるカビとしては代表的存在。
名前の通り、見た目は黒く、繁殖力も強いカビ。
いわゆる「カビの根」が深くめり込んでいることが多く、一度できるとなかなか除去できません。
乾燥等にも強く、アレルギーの原因にもなるやっかいなカビです。
浴室や壁、野菜や衣類などに多く発生します。2)アオカビ
チーズにもよく使われるカビ菌。
ビロード状に広がり、みかん、お餅、パン、乳製品等に発生します。
種類によっては、家具や押し入れ、畳にも発生することも。3)ススカビ
果物やうどんなどによく見られる、灰黒色、綿毛状のカビ菌。
プラスチックを腐らせるほど、強い力を持っています。
喘息を引き起こすこともあるので、注意が特に必要です。
主な発生場所は、ビニールクロス、シャワーカーテン、クーラー内部、椅子やタンスの裏側、衣類など。
このように、同じ家でもそれぞれの場所の湿度によって生えるカビの種類が違います。つまり、カビが発生する条件を知ることで、カビが発生しないための対策が可能なのです。梅雨でなくても、カビの発生に気をつけたい時期
ちなみに、「カビは梅雨の時期から注意すれば平気だろう」と思っていませんか?
人間が春の気温が過ごしやすいように、カビにとっても過ごしやすい環境になります。そう、実際には春から注意し、対策する必要があるのです。
まず、カビが発生する条件が3つあります。1)湿度
…70%以上がカビにとって快適2)温度
…20~30度くらいがカビにとって最適3)汚れ
…カビにとっては汚れやホコリが栄養
そして、これらの条件が満たされていなくても、カビそのものには、成長しきれない多くの原因菌がひそんでいます。
まるでカビそのものが「もしも成長できなくても、せめて胞子を残そう」とでも考えているかのように、いつでも胞子を撒くきっかけを待っているのです。
たとえば、こんなことがきっかけになります。
・結露(11月~3月)
・春の長雨(3月~5月)
・梅雨(6月~7月)
・エアコンの結露(6月~10月)
・台風・多湿(7月~10月)
・ダニの繁殖(6月~10月)
・秋の長雨(9月~10月)
特に、梅雨と同じくらいカビに注意しなくてはならない時期が、秋の長雨です。
東京を例にすると、降雨量は梅雨よりも秋雨の方が多く、相対湿度は6、7月と9月でほぼ並びます。また気温も6月、7月と9月ではそれほど大きく違いません。
カビの多くが25℃あたりで最も成長しやすいことを考えると、気温の点からしても、カビが育つのに適した時期と言えるでしょう。
さらに、空中に浮遊するカビの胞子数は、秋が一番多いという報告があるそうです。このことからも、秋のカビ対策には梅雨以上に力を入れるべきかもしれません。
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カーペットのどこにカビ・菌ができやすいのか?
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そもそも、絨毯、カーペット、ラグ、マット、それぞれの違いはどこにあるのでしょうか。絨毯の英語訳は「carpet(カーペット)」です。
つまり、基本的には絨毯とカーペットは同じものを指しています。繊維を編んだり織ったりして作る、平たい敷物のことを「絨毯(カーペット)」と呼ぶのです。
ただ、日本のインテリア業界の考えとしては、中でもやや品質の良いカーペットを絨毯とすることが多いようです。
これに対して、ラグは3畳ほどの大きさしかないそうです。サイズにはっきりとした基準はないのですが、必要な部分にだけ敷くものを「ラグ」と呼ぶのです。例えば、ソファの足元などに敷くものは「ラグ」となります。
「マット」にはもともと、靴の汚れを拭うという役割があります。つまり、ドア(玄関マットやバスマットなど、足元の汚れを取るための敷物が「マット」になります。現在は小さくて、簡易的な敷物を総じて「マット」と呼ぶようになっています。
では、ここからカビができやすい場所について説明します。
カーペットなどは想像以上に湿気が溜まりやすくなっています。また、絨毯、カーペット、ラグ
布団ほどではありませんが、フローリングの上にカーペットなどを敷いていると、やはり湿気がたまります。
床暖房機能のあるフローリングの上に敷くラグマットの下、ホットカーペットを敷いたフローリングなどは、要注意です。
温度も湿度も栄養分も十分にある、カビにとても都合のいい条件が整ってしまいます。マット
お風呂場の入り口に置いてある「足ふきマット」、トイレに敷くマットなど、基本的に水回りにあるマットは、湿気などで汚れがたまりがちです。洗わないと匂いも気になってしまいます。
また、最近は赤ちゃんが生まれたら「ジョイントマット」や「コルクマット」を用意する、という家庭が増えているそうです。
撥水性が高いので、赤ちゃんが水をこぼしても床が濡れなかったり、音が他の部屋に響かなかったりと、メリットが多いからです。
でも、このジョイントマットをめくるとカビが発生していた、ということは珍しくありません。
ジョイントマットやコルクマットは、防水・撥水性に優れているため、その下にあるフローリングの床などにカビができやすくなります。
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カーペットなどにカビ・菌ができてしまう理由
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カビができる原因を考えると、おおよそ予想がつくかと思います。「常にカビが発生しやすい湿度が保たれている」
近年建てられたマンションや戸建ては、気密性が高い構造のものが多くなっています。
そのため、冬は外との気温の差で窓に結露ができやすくなっています。湿度が高くなりやすい状態は、カビにとっては好都合なのです。「絨毯の繊維がホコリを吸着しやすい」
フローリングの床と比べて、絨毯やカーペットはカビが発生しやすいです。その理由として挙げられるのは、絨毯の繊維です。
それは、絨毯の繊維は、ホコリを吸着しやすいという性質があるからです。
ホコリは、ダニの死骸や食べ物のカス、頭皮のフケ、花粉などがまざっているものです。
そして、このホコリの中にはカビの胞子も含まれているのです。つまり、普段気をつけて掃除をしていても、カーペットにはカビの胞子がたまりやすいのです。
さらに絨毯はフローリングと比べて、掃除が行き届きにくいです。
ペットの毛など、カビの栄養となる「汚れ」が残りやすくなります。だから、普段の掃除がとても大切になってきます。「自宅での手入れが難しい場合があり、清潔に保ちにくい」
カーペットのような大きなものを洗うのが大変なのはもちろんですが、「そもそもどうやって手入れをすればいいのかが分からない」という方は多いと思います。
また、素材によっては自宅での手入れができないこともあります。
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まとめ
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いかがでしたでしょうか?
カビが育ちやすい条件が揃わないようにすることが、何よりも大切です。最近は、自宅で手入れができる素材で作られたものも増えてきました。
それらを選んで使うのも、カビが育たないようにする一つの方法と言えるでしょう。
それでも、カーペットのような大きいサイズのものでは、なかなか自宅でのお手入れや掃除が行き届かないこともあるでしょう。
そのような場合は、思い切ってプロの業者にお願いしてみましょう。
金額面で躊躇されるかもしれませんが、大切な家族の健康を守るためにもぜひ検討してみましょう。
自宅での簡単なお手入れ方法を教えてくれるチャンスになるかもしれません。
参考サイト:
「お掃除&コーティングの専門店KIS」
http://www.kis.gr.jp/page/jyozu-mold.html
「ニトリ」
http://www.nitori.co.jp/customersupport/faq/130/
「東急ハンズ」
https://hint-file.tokyu-hands.co.jp/clean/50.html
「あなたのマイスター」
https://yourmystar.jp/c0_25/c1_29/articles/carpet-washing
「ダスキン お掃除大辞典」
https://www.duskin.jp/jiten/kotu/floor/car_02.html
「wakuwaku通販」
http://wakuwakutuhan.jp/cork/8.html
「EM珪藻土」
http://em-k.jp/keisoudo.html
「soli」
http://soil-isurugi.jp/qa/
キュレーター紹介

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