薬膳とは?美味しい食事で美と健康を維持するための基礎知識

薬膳とは?美味しい食事で美と健康を維持するための基礎知識

Thumb?1414295452 muah♪さん

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漢方とはどんなもの何だろう?ちょっと興味があるけど難しそうと思っていませんか?確かに薬膳は奥深く深く理解したうえで実践するには、少し時間がかかるかもしれません。しかし、薬膳の基礎を知ることで食生活を豊かにすることができるかもしれません。今回は、薬膳とは何なのか、その基本をご紹介します。

  • 薬膳とは?

  • 薬膳とは?
  • 薬膳とは、中国の伝統医学、「中医学」の理論に基づいた食事です。

    「膳」とは「料理」という意味なので、薬膳料理という言葉は意味が重複してしまいます。

    健康維持や病気の予防、治療の補助などの効果があるとされます。

    生薬だけでなく、どんな食材にも性質があり、体に作用するとされており、個人の体質や季節に合わせた生薬や食材を選んだ料理を食べることを基本としています。

    生薬や食材が持つ作用を組み合わせた料理なので、健康維持や体調の回復に役立てることができます。

    また、毎日美味しく食べられることも薬膳の必要条件となっています。

    薬膳の知恵を活かすことで、毎日美味しい食事を摂りながら、健康維持や不調の回復を目指せるのです。

    「薬膳」は、1980年頃にできた新しい概念で、中国北京のレストランで使われ始めたと言われています。

    薬膳という名称は新しいものですが、

    「食療(食治)」、「食養(食補)」

    といった中医学の食事療法がもとになっています。

    「食療(しょくりょう)」

    は、

    「食治(しょくち)」

    とも言われ、病気の治療や補佐するための食事です。

    「食養(しょくよう)」

    「食補(しょくほ)」

    とも言われ、食事によって健康維持や病気を予防することです。

    中医学には「食薬同源」という言葉があり「命は食にあり、食誤れば病いたり、食正しければ病自ずと癒える」と言われます。

    薬と食の源は同じであり、バランスの良い食事を摂ることは、薬を飲むことと同じであるという考えです。

    中医学では「未病(みびょう)」という、病気が症状としてあらわれていない状態を治す、つまり病気が発症する前に治す予防医学が重視されます。

    紀元前1000年頃、西周時代から王の健康を守る医師の中でも、「食医」という食事を管理する医師が最も位が高かったと言われます。

    普段の食事から健康維持、病気の予防をすることができる薬膳は、中医学にとってとても大切なものなのです。
  • 薬膳をかたちづくる中医学の理論とは

  • 薬膳をかたちづくる中医学の理論とは
  • では、薬膳をかたちづくる「中医学の理論」とはどんなものなのでしょうか。

    中医学には独自判断基準があります。

    中国では、古くから普及していた「易」の基本思想である

    「陰陽」

    と、

    「五行」

    の考えが合体した

    「陰陽五行」

    という考え方がありました。

    そして、それまでの実践から得た医学のノウハウと「陰陽五行」が組み合わされて中医学となりました。

    陰陽五行は、全てのもの、現象は陰と陽のふたつの性質に分けられ、さらに5つの要素

    「木・火・土・金・水」

    に分けられ、それぞれが影響し合うという考え方です。

    すべてのものはそれぞれが個々に成り立っているものではなく、一つひとつが密接に影響し、協調しあう関係であるとされ、

    整体観念(せいたいかんねん)

    と言われます。

    人の体やあらわれている症状も例外ではなく、体の機能も5つの要素に分けられ、影響しあっているとされます。

    体の不調などは、要素のバランスが崩れてしまったときに起こるとされ、中医学独自のものさしで原因と治療法を探していきます。このことを

    弁証論治(べんしょうろんち)

    と言います。

    薬膳の場合は、

    「弁証施膳」(べんしょうせぜん)

    とも言われます。

    一人ひとりの症状や体質は「証(しょう)」と呼ばれ、

    ■四診(ししん)


    ・問診(もんしん)、望診(ぼうしん)、聞診(ぶんしん)、切診(せっしん)

    ■気血水(きけつすい)


    ■陰陽(いんよう)


    ■虚実(きょじつ)


    ■表裏(ひょうり)


    ■寒熱(かんねつ)


    ■五臓六腑(ごぞうろっぷ)



    などの方法が用いられます。

    証により、生まれ持った体質や、現在の不調、問題が出やすい部位などが見定められ、病気の治療を促進させたり、健康維持しやすくなる薬膳の内容を決めていきます。
  • 薬膳は食材一つひとつの性質を組み合わせでできる

  • 薬膳は食材一つひとつの性質を組み合わせでできる
  • 中医学では、食材一つひとつがそれぞれに性質を持っているとされます。

    そして陰陽五行の考えに則って、さまざまなグループに分類されます。

    薬膳でよく用いられるのは、

    ■五味


    ■五色


    ■五気(四気)


    ■五季


    ■五蔵



    などのグループです。
  • 五行による薬膳に使う食材の考え方

  • 五行による薬膳に使う食材の考え方
  • 五味

    は食材が持つ味、五色は食材の色です。

    五季

    は、季節によって摂るべき食材です。季節の変化に合わせて食材を選んだり、旬の食材を摂り入れることが大切です。

    五臓

    は、内臓というよりは体の持つ機能、それぞれの役割のようなものです。

    食材の、五臓にどこに向かうか、影響するのか、という性質を帰経(きけい)と言います。

    なお、五行には含まれませんが、食材がもつ、体を温める力、冷やす力である感熱に関する性質、

    五気(五性)

    も薬膳には重要な要素となります。

    具体的な食材についても知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
    薬膳の効果とは!食材の持つ力を賢く摂り込むためのおいしい知識

  • 五味とは

  • 五味とは
  • 五味は食材が持つ味です。味の分類によって作用が異なります。

    「甘辛」「辛酸」など、ふたつ味を組み合わせ中和することで、味のバランスをとり美味しい味付けにすることが多いです。

    は「収斂(しゅうれん)・固渋(こじゅう)・止瀉(ししゃ)」といった性質があります。

    だらしなく開いてしまった穴を、固めたり引き締めたりして、漏れ出てしまう液体を留めるイメージです。

    汗を止めたり、下痢、頻尿に効果があるとされます。肝臓、胆嚢、目に良いとされます。

    は「瀉火(しゃっか)・清熱(せいねつ)、燥湿(そうしつ)、解毒(げどく)」といった性質があります。

    体にこもってしまった余分な熱や湿気、水分を散らす。また、溜め込んでしまった体に良くないものを排出してくれます。心臓に良いとされます。

    は「滋養・中和」といった性質があります。

    力を補い、疲れを取る。緊張や痛みを和らげてくれます。脾臓や胃に良いとされます。

    は「理気(りき)・活血(かっけつ)・発散」といった性質があります。

    気や血の巡りを良くし、体を温めたり、悪いものを散らします。肺、鼻、大腸に良いとされます。

    鹹(げん)

    は「瀉下(しゃっか)・軟化」といった性質があります。

    硬くなってしまったものを柔らかくする柔和作用があります。また、他の四味を中和させて吸収しやすくするとされます。腎臓、膀胱、耳などに良いとされます。
  • 五色とは

  • 五色とは
  • 五色とは、その名の通り食材の持つ色です。

    彩り豊かな食事が理想とされ、その季節に関係する色の食材を多めに摂ると良いとされます。

    青、赤、黄、白、黒、それぞれが異なる体への働き方を持っています。

    青色

    (食材では緑色を含む)は、余分な熱を発散し、リラックスさせてくれます。

    春に多めに摂ると良いとされ、肝臓、胆嚢、目に作用します。

    赤色

    は、血液を補い血行を良くし、元気を与えてくれます。

    夏に多めに摂ると良いとされ、心臓に作用します。

    黄色

    は、消化の働きを助け、活力を回復します。

    梅雨や季節の変わり目に多めに摂ると良いとされ、脾臓や胃に作用します。

    白色

    は、呼吸器系と肌を整え、気分を回復させます。

    秋に多めに摂ると良いとされ、肺、鼻、大腸に作用します。

    黒色

    は、滋養強壮や老化防止、ホルモンバランスを整えたり、血の巡りも良くします。

    冬に多めに摂ると良いとされ、腎臓、膀胱、耳に作用します。
  • 五気(五性)とは

  • 五気(五性)とは
  • 五気(五性)

    は、

    「熱・温・平・涼・寒」

    というそれぞれの食材の体を温める力、冷やす力を5段階で示したものです。

    「熱・温」は体を温め、「寒・涼」は体を冷やし、「平」は温めることも冷やすこともしない穏やかな性質です。

    「平」を抜いた「熱・温・涼・寒」を四気(四性)と言います。

    「熱・温」

    は、気や血の流れを良くして、新陳代謝を高めます。寒い時期や、冷えやすい体質の方に適しています。

    「寒・涼」

    は、体内の余分な熱を発散させます。暑い時期や、体に熱がこもりやすい方に適しています。
  • まとめ

  • 薬膳とは、健康維持や病気の回復を目的として、中国医学の考え方をもとに生薬や食材を組み合わせて作られた料理です。

    薬膳は美味しさも条件となっているので、味も良くできています。

    中医学の考え方や、それぞれの食材が持つ性質を覚えるのは少し大変かもしれません。

    しかし、中医学の基本は、弱っているところに力を与える、冷えていたら温める、足りないものを補う、などとてもシンプルです。

    薬膳のことをもっと知りたい、食材についてもっと知りたいと思った方はこちらの記事もぜひご覧ください。
薬膳とは?美味しい食事で美と健康を維持するための基礎知識
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